標準モジュールをエクスポートすると、ファイルとして保存されます。
その保存したファイルを、他のExcelファイル側でインポートすることで、標準モジュールにプログラミングしたユーザー定義関数が、そのまま使えるようになります。
それでは、標準モジュールのエクスポートとインポートを実際に行なってみましょう。
【1】Excelのファイル「gankin.xls」を開きます。
*マクロを有効にする
ダウンロードしたものでも、あなたが作成したものでもかまいません。
【2】VBEを起動します。
*「Altキー」+「F11キー」
【3】標準モジュールの「Module1」をマウスで右クリックし、コンテキストメニューが表示されたら、「ファイルのエクスポート」を選択します。

【4】「ファイルのエクスポート」ダイアログボックスが表示されたら、ファイル名を確認し、「保存」ボタンをクリックします。

ファイル名は変更することもできますが、今回はそのまま保存してください。
また、「保存する場所」もちゃんと覚えておいてください。
【5】保存した場所に「Module1.bas」というファイルが作成されていることを、確認してください。

【6】ここで「gankin.xls」は閉じます。
次はインポートする側のExcelファイルです。
【7】新しいExcelファイルを作成します。

*ファイル名は適当でかまいません。
【8】新しいExcelファイルのVBEを起動します。

*「Altキー」+「F11キー」
【9】プロジェクトエクスプローラ内をマウスで右クリックし、、コンテキストメニューが表示されたら、「ファイルのインポート」を選択します。

クリックする場所は、プロジェクトエクスプローラ内なら、どこでもかまいません。
【10】「ファイルのインポート」ダイアログボックスが表示されたら、「Module1.bas」を選択し、「開く」ボタンをクリックします。

「ファイルの場所」は、先ほど保存しておいた場所です。
【11】標準モジュールがインポートできました。

【12】標準モジュールのコード(プログラム)が、ちゃんと表示されることを確認してください。

もしコードが表示されない場合は、プロジェクトエクスプローラで、標準モジュールの「Module1」を選択してから、「コードの表示」ボタンをクリックしてください。

または、「Module1」をダブルクリックしても、コードを表示することができます。

【13】ここまでの作業を保存してください。
*VBE側の保存ボタンをクリック
【14】あとは、「gankin.xls」と同じ要領で、ユーザー定義関数が使えるかどうか、動作確認をしてください。
・例
=calcGankin(1000,0.5)
以上のように、標準モジュールのエクスポートとインポートは簡単です。
標準モジュールにユーザー定義関数を作成しておけば、簡単に受け渡しすることができます。
既にデータや計算式が入力されたExcelファイルに機能を追加する場合も、エクスポートとインポートが適しています。
この方法を使えば、あなたが作成したユーザー定義関数を、他の人に利用してもらうことも可能です。