したがって、他のExcelファイルで今回のユーザー定義関数を使おうとしても、エラーになります。
新しいExcelファイルを作成して、試してみてください。
↓このようなエラーが表示されるはずです。
何故なら、新しいExcelファイルには、ユーザー定義関数がプログラムされていないからです。
このことから、ユーザー定義関数は、Excelファイル(Book)ごとに管理されていることがわかります。
もし新しいExcelファイルでも同じユーザー定義関数を使いたい場合は、以下のような方法があります。
(1)ファイルごとコピーする。
(2)新しいファイルで、新たにユーザー定義関数を作成する。
(3)標準モジュールをインポートする。
一番簡単なのは(1)です。
ユーザー定義関数が含まれているExcelファイルをコピーすると、プログラムもコピーされるので、そのまま使うことができます。
(2)の方法は、手間がかかるので、あまりおすすめできません。
また、既にExcelファイルがあり、データがある程度入力されている場合は、(3)の方法が適しています。
入力済みのデータや計算式が、そのまま使えるからです。
標準モジュールはエクスポートしたり、インポートすることができます。標準モジュールにプログラムを書いておけば、他のファイルで使うことは簡単です。
どの方法が適しているかは、入力済みのデータや計算式を移動したほうが簡単なのか、それともプログラム側をインポートしたほうが簡単なのかで判断してください。
次回は標準モジュールのエクスポートとインポートについて解説します。