ユーザー定義関数は、既存の関数を組み合わせたり、新たに処理を加えて、独自の関数が作れます。
今回は例題として、預貯金の元金を計算するユーザー定義関数を作ってみました。
その動作確認を行なってみましょう。
【1】私のほうでExcelファイルを用意しました。
まず gankin.zip をダウンロードしてください。
・gankin.zip
【2】「gankin.zip」を解凍すると、「gankin.xls」というExcelファイルがあります。
このExcelファイルには、あらかじめ calcGankin()という、ユーザー定義関数を作成してあります。
【3】「gankin.xls」を開きます。
【4】ファイルを開く時に、警告メッセージが表示されますが、安全なので「マクロを有効にする」をクリックします。
このメッセージは、既にVBAでプログラミングしているために表示されています。
【5】「gankin.xls」が開きました。
ワークシートは白紙で、まだ何もありません。
【6】適当なセルをクリックして、選択します。
セルはどこでもかまいません。
【7】「=」(数式の編集)をクリックします。
【8】以下の図のように、「=」の後にユーザー定義関数と引数を入力し、「OK」ボタンをクリックします。
・例
=calcGankin(1000,0.5)
この時、先頭の「=」を忘れないように注意して下さい。忘れると、計算式になりません。
また式は、すべて半角英数で入力します。
【9】セルに答えが返ってきました。
これはユーザー定義関数側で、答えを返すようにプログラムしているからです。
【10】引数の値をいろいろ変えて、試してみてください。
・例
=calcGankin(5000,1.2)
=calcGankin(80000,0.85)
【ワンポイント】
「複雑な処理でも、たった1行の関数名だけで呼び出せる」という意味が、少しはわかったのではないでしょうか?
この感覚は、プログラミングではとても大事なことなので、ぜひ覚えておいてください。
今回のようなユーザー定義関数や、既存の関数を組み合わせて、さらに複雑な処理を行なったり、しかも簡単で自動的に行なえるようにすることが、プログラミングであり、システム開発なのです。