今回はVBEを開き、どんな画面構成になっているのか、詳しく見てみましょう。
【1】Excelのファイルを開きます。
*ファイルは何でもかまいません。
【2】VBEを起動します。
*「Altキー」+「F11キー」
VBEは、各ウィンドウで構成されています。
一見操作が難しそうですが、プログラミングを行なう時によく使うのは、以下の4つだけです。慣れてくると便利に感じます。
【3】プロジェクトエクスプローラ
プロジェクトエクスプローラには、Excelのワークブック(ThisWorkbook)やワークシート(Sheet)が、階層形式で表示されています。
*プロジェクトが一番上位
ユーザーフォームや標準モジュールを作成すると、ここに表示されます。
まずプロジェクトエクスプローラで、何に対してプログラミングを行なうのか、選択することになります。
【4】プロパティウィンドウ
プロパティとは、属性のことです。
例えば、ユーザーフォームを作成し、テキストボックスやコマンドボタンを配置した場合を考えてみましょう。
ユーザーフォームの各部品をクリックすると、プロパティウィンドウの内容が切り替わります。
各部品は、プロパティで「オブジェクト名」という名前を付けることで、プログラムの中で扱えるようになります。
*オブジェクト名が特に大事
また、フォントサイズや文字色、背景色など、細かい設定も、全てプロパティウィンドウで行なえます。
プロパティは、プログラムでも直接変更できますが、プロパティウィンドウを使うと、設定が楽です。
プロパティウィンドウの項目は、選択したオブジェクト(対象となる物)によって変わります。
次は実際にプログラミングを行なう、エディター機能を表示してみましょう。
【5】プロジェクトエクスプローラで「Sheet1」を選択し、「コードの表示」ボタンをクリックします。
【6】するとVBEの画面右側に、「コードウィンドウ」が表示されます。
このコードウィンドウで、VBAプログラミングを行ないます。
今開いているのは、「Sheet1」に対してのコードウィンドウです。
コードウィンドウは、いくつも開くことができます。切り替えは、プロジェクトエクスプローラで行なえます。
【7】コードウィンドウの下には、「イミディエイトウィンドウ」が表示されます。
イミディエイトウィンドウは、変数の内容を表示したり、関数を実行して、結果を表示したりできます。
また、プログラムの実行中に、状況を表示したい時にも便利です。
したがってプログラミングをする時には、とても重宝するツールです。
もしイミディエイトウィンドウが表示されていない場合は、VBEのメニューから、「表示 → イミディエイトウィンドウ」で表示できます。
表示メニューでは、他のウィンドウの表示もできるので、ぜひ覚えておいてください。
【ワンポイント】
VBEの各ウィンドウは、表示したり、非表示にすることができます。また切り離して移動できるし、再びドッキングすることも可能です。
サイズの変更も自由自在です。
プログラミングに慣れてきたら、あなたの使いやすいように、VBEの画面構成をカスタマイズするとよいでしょう。